引退

20年近く常に一番人気だったピノッキシューズ、見納めだと思うと愛おしくなります。

 

これまで2人の職人と何度打ち合わせしたことか、、時には空港で 時には店で 時には呑み屋で、、

 

 

始めてWoodに会ったのは25年前、 兎に角よく一緒に呑みました。

アフリカに行く飛行機のトランジットで止まったバンコックで飛行機の修理が必要になり2日ほど滞在した際 空港近くのウイークエンドマーケットでたまたま見つけたのがWoodの店。

すぐに仲良くなりそれ以来すっかり呑み友達、、彼は酒豪で仕事しながらでもビールを飲み続け大瓶で1日12本なんてざら、 しかも手元も全く狂わない、、

そういえば昔 浅草の靴の職人さんと仕事していた時 昼休みに焼酎呑んでる人 多かったなー っと思ったりしてました。

その後 Woodが友達とは仕事はしたくないといい 弟のOddを紹介してくれてそれ以来仕事はOdd 呑むのはWoodという関係で現在に至りました。

其の2人が今年揃って引退

Woodは息子に仕事を任せ、Oddは娘さんのいるアメリカに行ってしまいました。

 この道具一本だけ

手で扱くだけで靴の形を作る 他では見たことのない技法の靴もこれで消滅してしまいます。 あまりの難しさに後継者は育ちませんでした。

日本でも多くの職人さんや技術自体がなくなっていくのを見てきましたが 毎回寂しいものです。