エチオピア支援 

ビッグハグが足掛け3年前から参加しているJICAのエチオピアのシープレザー輸出振興の本プロジェクトが始まりました。

色々な諸問題を抱えながらのスタートですが なんとかやり遂げたいと思ってます。

最初の目標は9月にヨーロッパのメジャー展示会に出展し実績を作ることです。

 

まずは支援先の工場視察。 一足先に一通り下見して後から来る靴、バッグの専門家にお願いするポイントをピックアップしておきます。

最初はRamsay(ラムゼイ)という靴の工場です。 彼らが我々が指導するこの工場の生産のトップチーム。 エチオピアでは彼らのようなポジションの人達をデザイナーと呼びます。

まず彼らのようなポジションの人たちにスキルをつけてもらって 次に彼らに本生産ラインに指導してもらうという方法を取ろうと思ってます。

彼らに品質アップの方法や品質管理、デザインの考え方を指導して、最終的には自分たちでデザインし作ったもので欧米に輸出出来るレベルの物を作れる工場にしていくのが我々の目的です。

左から2人目は前回のフェーズでZEGEという工場を指導したとき生産のチーフだった人で今はこちらの工場に移ってました。

旧知の人が居るとちょっと安心です。

この工場は輸出経験も多くあり品質もエチオピアの中ではトップクラスですが まだまだ欧米に出せるレベルではありませんし何より本当の意味でのデザイナーが居ません。

 

 

次に訪ねたのがTikurAbbay(トゥクラバイ)、ここもエチオピアではトップクラスの靴工場です。

彼らが我々が指導するこの会社の生産のトップメンバー、デザイナーチーム。

アメリカ カナダに輸出していますが 商品はいわゆるエシカルと呼ばれる粗野で未完成だけど途上国の製品で素朴さを売りにしているタイプなので 品質的にはまだまだ低いです。

我々が目指すのはハイエンド、高品質は絶対条件なんです。

 

ちょっと時間が余ったので帰り道に前回一度訪ねたMsgana(ムスガナ)に立ち寄ってみました。

各職人の集中力が他とは違うんです。何よりこの工場は落ち着いた、じっくりとした空気で一杯なんです。これが他の工場との大きな違い。

子供の様に見えますが彼女の腕は一人前の職人の技です。

彼女も同様にハイスキルを持ってます。

この工場 小さいんです、、そして輸出経験がない、、それだけの理由でエチオピア側の選ぶ支援先から外されてしまっているのですが、 自分はいつかは取り込みたいと本気で思ってます。

こういうス意欲とスキルを持ったところには 教えられる全てを出来る限り伝えたいと心から思います。

来週から本格的にスタートします。