生地作り2 in Bali

陽気なおばちゃん達が働くバリのイカット工場。

 糸に撚りをかけている陽気なおばちゃん

イカットとは日本語では紬、 糸の段階で柄になるように計算して糸染めしたものを 織りながら合わせて柄にするというかなり難しいテクニックです。

 左普通のイカット、右エアブラシイカット

この工場では縦糸を張った状態でエアブラシで柄を描いてそこに横糸を入れていくという現代のイカットもあります。

これがエアブラシイカットを織っているところ、斬新で綺麗な柄が出ますが今一イカットらしさに欠ける気がして、まだ使う気にはなれない手法です。

 100年前のもの?

と思うくらい古い型式のジャカード機も現役です。

左上に見える白い紙は昔の自動ピアノと同じ原理の読み取り用のパンチ、いわば設計図です。

今でもアパレルの世界では新しい柄を組んだりするときに ’パンチを起こす’ という言い方をします。そのパンチとは元々これの事。紙にパンチで穴をあけどのように機(はた)を動かすか決めるのです。実際には現在パンチを使っている機械を見る事はめったにありません。

 全て手機(てばた)。

ここには20台以上の手機の織機(しょっき)があります。

今回はオリジナルの図案を用意してきたので その場で配置を決め早速サンプル反を依頼してきました。

サンプルとはいえ50m出来てきてしまいますから失敗は出来ません。

暇な時期ですがそれでも1か月半かかります。 自分が頼んだものはちょっと特殊で彼らは今までやったことがないとの事なのでおそらく柄設計にも相当時間がかかると思いますが、それだけ手間暇かけたもの、楽しみです。